ヘアカラーはハゲる可能性を高めてしまう!

オシャレのつもりが…。ヘアカラーがきっかけでハゲる!?

僕の周りにいる30歳前後の友達や、場合によっては20代前半の後輩から、「ヘアカラーはやっぱりハゲるのか」という質問をされます。実はこのサイトも「ヘアカラー ハゲる」という検索ワードで訪れる方も結構いて、おそらく僕の友達と同様、20〜30代前半の方なのでは、と勝手に思っております。

 

髪を染めてオシャレをするという文化は、もはや常識といえるくらい浸透していますね。と同時に、髪に負担がかかるということも皆さんご存じのようで、もともと髪が少なめの男性たちは、それが原因でハゲてしまうのかがやはり心配でしょう。

 

答えとしては

 

ヘアカラーはハゲる可能性を高める。
※ただし、ヘアカラー自体が直接ハゲの原因になるわけではない。

 

というのが正しいです。
「ん!?どういうこと!?」と思われた方。やっぱりちょっとややこしいですよね。

 

皆さんの心配を解消するためにも、ここではヘアカラーが髪の毛に与える影響について、もう少し詳しく解説していきます。ヘアカラーで髪を明るくすると、頭皮と髪の毛の色のコントラストが弱まりますので、上手に使えばハゲを隠す手段としても有効です。髪の色が変わる仕組みやリスクを正しく認識して、ヘアカラーを上手に楽しんでいきましょう!

 

ヘアカラー液が頭皮に付着するとハゲる

 

美容院で行うヘアカラーは、ヘアカラー液を髪の毛の表面に塗布し、色素薬剤を内部浸透さることによって髪の毛の色を変化させています。この時に色素薬剤は髪の毛の表面層(キューティクル)をこじ開け、内部のコルテックスにも影響が与えますので、少なからず髪の毛にダメージを与えてしまいます。しかし、髪の毛へのダメージは毛根に影響しませんから、ヘアカラーが直接的に脱毛や発毛不良の原因になることはありません。ヘアカラーがハゲの原因になりうるのは、ヘアカラー液が頭皮に付着した場合です。カラー液の薬剤が頭皮に付着すると、頭皮に刺激を与え炎症を起してしまいハゲの原因を作り出します。また、薬剤が毛穴に詰まったままになってしまうと、そこに細菌が繁殖してしまい、これも脱毛の原因となります。

 

「ヘアカラーがハゲるのか」と心配された方は、おそらくこの可能性を危惧した美容師さんが発信した情報を耳にしたのではないかと思います。もしくは、ヘアカラーによって髪が傷むと切れ毛が増えますので、「切れ毛によって毛量がが少なくなった→ハゲた」と思ってしまった方達の情報が伝わったのかもしれません。

 

ヘアカラーの種類と仕組み

 

ヘアカラーを広義で考える場合、そのカラーリングの仕組みによっていくつかの種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、髪の毛に与える影響も変わってきます。

 

*ヘアカラー
普段、美容院で行われているヘアカラーは、一般的にはこのタイプに当てはまります。カラーリングの仕組みは、まず髪の毛の表面にヘアカラー液を塗布して、カラー液がキューティクルを開いて内部に浸透するのを待ちます。コルテックスに入ったカラー液は、内部にあるメラニン色素を分解し、染料を沈着させることによって髪の毛の色を変えているのです。本来は髪の毛を保護する役割のあるキューティクルを開き、さらにコルテックスまで変化させてしまうので、髪の毛自体へのダメージは相当大きくなります。当然、ヘアカラー液が頭皮に付着してしまった場合のダメージも同様に大きく、最悪の場合、脱毛してしまう可能性が出てきます。

 

*ヘアマニキュア
ヘアマニキュアはカラー液を内部浸透させず、表面に沈着させることによって髪の色を変えるカラーリング方法です。髪の毛内部への影響はありませんので、ヘアカラーよりは髪の毛へのダメージは小さくなります。ただし、髪の毛表面に沈着したカラー液が剥がれてしまう時に、キューティクルまで一緒に剥がれてしまう可能性があります。そうなると、髪の毛を保護するものがなくなってしまいますので、ダメージを受ける可能性が一気に高まります。

 

*ヘアブリーチ
ヘアブリーチは上の2つと違い染料を沈着させるのではなく、元々ある髪の毛の色素(メラニン色素)を分解することによって髪の毛の色を変えるカラーリング方法です。仕組みとしては、ブリーチ剤を髪の毛の表面に塗布して内部に浸透させます。そして、薬剤がコルテックス内のメラニン色素を分解し、髪の毛を明るい色に変化させます。
ヘアカラー同様、薬剤浸透時にキューティクルをこじ開けることに加えて、コルテックスに大きな影響を与えますので、髪の毛へのダメージが非常に大きくなります。頭皮に薬剤が付着すると熱を感じたり、場合によっては痛みが発生することもありますので、ハゲを回避したいのであればヘアブリーチは止めた方がよいでしょう。

 

自己免疫疾患の場合、ヘアカラーは絶対NG!

 

ヘアカラーは原則、ハゲを引き起こす直接的原因にはなりません。しかし、自己免疫疾患のある方は、ヘアカラーが直接ハゲの原因になることがあります。
人間の体には本来的に、ウイルスなど体に害を及ぼす物質・生命体の体内侵入を防ぐ機能が備わっています。外敵を体が察知すると、リンパ球という免疫機構がこれを攻撃して侵入を阻止するのです。
自己免疫疾患とはこの体内機能が正常に働かない状態で、自分の細胞を外敵と誤って判断して攻撃してしまう症状です。そのため、カラー液を頭皮に付着・浸透させてしまうと、体に害を及ぼす物質ではないにも関わらずリンパ球が攻撃を始め、毛根細胞にダメージを与えて局所的に脱毛が生じる可能性があるのです。

 

ヘアカラーは美容師さんに頼む!

 

ヘアカラーは毛髪へダメージは与えるものの、頭皮にカラー液が付着しなければ直接ハゲの原因になりません。しかし、自分でヘアカラーをやる場合、頭皮に全くカラー液を着けずにカラーリングすることはほぼ不可能だといえるでしょう。それだけでハゲの可能性をグンと高めてしまいますので、基本的にヘアカラーをすることはオススメしません。

 

それでも、髪の毛を明るくしてハゲを目立たなくしたり、単純にオシャレとして楽しみたいという方もいらっしゃると思います。その場合は、必ず美容院に足を運び、美容師さんの手でヘアカラーをしてもらってください。カラーリングのプロである美容師さんならカラー液を頭皮につけないようにヘアカラーをしてくれます。また、髪の毛の状態についても相談できるので安心です。

 

ヘアカラーは髪の毛を楽しむためのものですので、それによってハゲの原因を作ってしまっては本末転倒です。ヘアカラーの仕組みを学んで正しい育毛を心掛けましょう。

 

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