安価だが刺激が強い!高級アルコール系シャンプーの特徴
ドラッグストアやコンビニで販売されているような、一般的によく使われているシャンプーは高級アルコール系シャンプーに属します。生産量が多く比較的安価であるため、市場に最も流通しているタイプのシャンプーです。おそらく誰もが一度は使われたことがあるのではないでしょうか。
泡立ちや香りが非常によく、一時的な使い心地がよいことが特徴です。
高級アルコールの「高級」とは決して“高価”という意味ではなく、結合する炭素数が多いことを意味します。炭素数が多ければ多いほど泡立ちはよくなり、洗浄力も高まるのですが、一方で頭皮への負担も大きくなります。
必要な皮脂までも洗い流してしまい頭皮環境を悪化させる可能性もあるため、ハゲ予防の観点から言えば使用はおすすめできません。
特に頭皮が乾燥していたり炎症がある方、場合によっては脂性の方もさらに皮脂分泌を過剰にしてしまう場合もありますので、高級アルコール系シャンプーはハゲないシャンプー選びの際は避けた方がよいでしょう。
高級アルコール系シャンプーのメリット・デメリットは下記になります。
<メリット>
- 泡立ちが良く、洗った後の爽快感が大きい。
- 香りがよく、髪にツヤが出るため、使い心地の良さが実感できる。
- 比較的安価で入手できる。
<デメリット>
- 洗浄力が高いため、頭皮への刺激が強すぎる。
- 頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまう。
- シャンプー液が頭皮に残りやすい。
頭皮への負担大!皮脂が毛穴に詰まる可能性も…
高級アルコール系シャンプーにはラウレス硫酸、ラウリス硫酸などの界面活性剤が配合されているため、、泡立ちがよく高い洗浄力を持ちます。しかし、それは同時に頭皮への負担が大きい事を意味し、頭皮が弱い方が使用するとかぶれたり炎症を起こす場合も考えられます。特に、ラウレス硫酸塩などはアレルギー反応を起こす事も考えられますので注意が必要です。
また、洗浄力が強すぎて、本来頭皮保護に必要な皮脂までも洗い流してしまいます。必要な皮脂を失った頭皮は傷つきやすくなりますし、また失った皮脂を補うため頭皮は過剰に皮脂分泌をするようになりますので、毛穴詰まりの原因にもなります。
洗浄力が高いため洗髪後の爽快感はありますが、かえって頭皮を危険にさらす恐れがあり、ハゲない頭の洗い方をするのは非常に難しいです。
添加物がいっぱいで頭皮に残りやすい。
高級アルコール系シャンプーに分類される一般のシャンプーは毛髪のケアを主な目的に開発されているため、香りをつける成分や髪にツヤ・滑らかさを出すための添加物が配合されている場合が多いです。
代表的な成分がシリコンと呼ばれるものです。
シリコンは髪にツヤを出し、指通りを良くするために、髪の毛をコーティンングするための成分です。一見、髪の毛が美しくなり触り心地もよくなるため、しっかりヘアケアできているものだと思うかもしれません。しかし、毎日シャンプーをしていれば、このコーティングを塗っては剥がし、塗っては剥がしの繰り返しになります。結果的には髪の毛の最表面層のキューティクルをも剥がす事になり、毛髪を傷ませることになります。
また、これらの添加物は非常に落ちにくいことも問題です。毛髪に付着するだけならまだいいのですが、頭皮に付着するとシャンプーをしてもなかなか落ちにくく、頭皮に負担をかけます。さらに毛穴に詰まると炎症を起したりしてハゲの原因になる可能性も出てきます。
高級アルコール系シャンプーが売れてるワケ
このように高級アルコール系シャンプーには、育毛を考えた時にはデメリットの方が圧倒的に多いのです。ではなぜ大手メーカーは高級アルコール系シャンプーのような商品を販売するのでしょう。それは、「ユーザーが安価で効果を実感できるシャンプーを求めているから」です。
高級アルコール系シャンプーはラウリル系の界面活性剤を使用しており洗浄力が高いため、「洗った感じ」を実感できます。また、香料やシリコンを配合しているので、香りも良く髪にツヤがでるため、「髪が健康になった感じ」がします。これらの成分は原料が安く加工もしやすいため、安価で提供できるのです。
当然普通のユーザーは、ハゲないシャンプーではなく、安くて目に見えて効果が実感できるシャンプーを選びますので、メーカー側も高級アルコール系シャンプーに注力せざるを得ないわけです。
確かに高級アルコール系シャンプーは洗浄力も高く髪にツヤも出るため、一番“洗えた気”になるシャンプーです。さらにそれが安く販売されているのであれば、手にとってしまう気持ちもわからなくはありません。しかし、実はそれは髪の毛を「表面的に健康に見せようとしている」だけなのです。
私達の目的は髪の毛を健康に生やす“育毛”、つまり「頭皮を正常に機能するようにすること」です。髪の毛が生える健康な頭皮を作るためにも、短期的な効果に振り回されるのではなく、しっかりと目的にあったハゲないシャンプーを選択することが大切です。